2007年06月20日

平和のワークショップ 



平和のワークショップ 

沖縄では6月23日は「慰霊の日」である。沖縄戦で、沖縄防衛第三十二軍司令官牛島満中将と同参謀長の長勇中将が糸満の摩文仁で自決した日が昭和20年(1945年)6月23日の未明とされており、この日を、日本軍の組織的戦闘が終結した節目としてとらえ、沖縄慰霊の日として制定された。恒久平和、戦争のことを考えるため、公休日であるはずが、形式的な日になってしまっているという批判もある。愛国心、集団自決の教科書からの削除の問題、有事に備えた国づくりが行われていいのか、日本人と日本に住む留学生も交えて考えてみたいと思い、このプログラムを設定した。
 日本人(沖縄の大学生、社会人)25名、留学生5名が参加した。留学生の国がアルゼンチン、フランス、バングラディッシュ、タイ、台湾と様々な国からやってきていたため、愛国心の意見の違い、愛国心を利用した国づくりと市民と氾濫や流され方など貴重な時間でした。

■2007年6月17日(日)13:00~17:00
■場所:沖縄国際大学 厚生会館
■参加者:沖縄の大学生、一般、県内留学生 約30名
■主催:沖縄NGO活動推進協議会
■内容:今の私たちのやっている活動、それぞれの思いを共有しあう
    平和、戦争、社会について語り合う
■プログラム:
 ①.アイスブレーキング 「名前を知って友達になろう」
 ②.やっていること発表 (大学生によるプレゼンテーション)
 ・沖縄国際大学 大学のスタディツアープログラムで訪れたフィリピン、タイの状況を発表。
 その後の活動について。
 ・沖縄キリスト教学院大学 学内NGO「ONE LOVE」活動
 フィリピンの現状を知って、活動を始めた状況、これからの展望を振り返る。
 ③.「愛国心」について~それぞれの国における愛国心に対する考え方~
 ④.この世からなくしたい「もの」「原因」について
 グループに分かれて なくしたい「もの」「原因」について意見を出し共有しあった
 ⑤.この世からなくしたいもの。そして自分ができること、一言

(この世からなくしたいもの、自分ができること)参加者の声

・政治→NGO活動をしていく。政府がやれないことを市民として活動していく
・いじめ→みているだけの自分がいる。やめようと声をかける自分になる。
・差別→相手を受けいれられる人になりたい
・Nationalism→国を超えて友達になる。だから留学していることもある。オープンマインドになる。
・無関心→少し離れたところから人を助けられるようになりたい。関心を持つようになりたい。
・権力→家族、国、地域、能力があっても話が出来るような対等な社会。発言する場→人間関係を持ちたい
・Non Education→教育(貧困、先進国でも必要)
・Discrimination→Inside are sameみんな分かり合えることが大切
・無関心→無関心があるからこそ全てが生まれる。伝える力、関心を高める力
・自己中→自分から変えたい。
・無関心→関心がないといけない。目を向けたい
・見ても見ぬふり→世界で起こっていること、見えていること、何が出来るのか
Life style の変化をしたい。思いと行動をつなげたい。
・見ても見ぬふり→しなきゃ、動かなきゃ、普通のお店で買い物するのか、自分を変えられるように
・地球温暖化(ストップが効かない。どんどん進んでいっているものだから)→リサイクルを頑張る
・貧困→NGO・NPO活動、Life styleを変えたい
・憎しみ→相手を思いやる気持ちがあれば相手にミサイルは投げない。権力、安部、ブッシュ、人と人とのレベルで活動はしている。しかし政府は大きな力を持って投票した方がよい。
・戦争→どんな戦争にも勝者はいない。イスラエル、パレスチナ
・独占→いかに分配できるのか、社会福祉、必要な人への分配される仕組みを作りたい
・いじめ→子どもから国家につながる人の痛みを分かる子どもを育てたい。
・無関心→知ったら何かしようと思った。知っていても何もできないこともある。もっと詳しいことがしっていたり、伝える努力をしたい。
・差別・偏見→同じ日本、沖縄の中の差別。アメラジとか自分たちの小さなコミュニティの中の解決や見方
・欲→あれも、これもという気持ち。格差や戦争につながる欲を抑える
・全ての問題は私の問題。一つを選ぶのは難しい。

振り返り 主催者として
 よく沖縄は平和の活動をやりやすいでしょう、多くの学びの蓄積があるでしょう、という声を頂く。戦後特に復帰以降の生まれの私たちにとって、基地のフェンスに囲まれた生活が日常の中で、平和を希求し、行動している実感が湧き難い。しかし、平和はいらないと思っているわけではなく、今やっている活動もひいては沖縄や世界の平和に・・・という大きな命題の元行っていると私は思っている。
 上のプログラムは国境を越えていろいろな人、価値観を持つものが集い意見を交わすことが重要であると感じて開催した。小さな会ではあったが留学生さん、沖縄の学生さんが平和や広がる軍事グローバリゼーションのことを考える時間となった。この時間はもっと充実させていく必要があると思った。
 プログラムの最後に「この世からなくしたいもの、自分ができること」と意見交換を行った。一人の沖縄の学生さんが
政治→NGO活動をしていく。政府がやれないことを市民として活動していく という発言を行った。NGOワーカーとして活動している私は改めて自分自身の活動を思い返させられる瞬間でした。政府にできないこと、市民として…一つひとつ心に響いた。原点を問われているメッセージを頂いてガンっと何か頭に当たったような気分になった。ありがとうMくん、大きな問いを頂いたよ。(玉・直)



Posted by ONC at 20:55│Comments(0)
 
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