2009年01月09日

ハワイ研修Ⅵ 雑談的雑談 ~出張の副産物~

新年の仕事が始まると同時に、6歳の虫太郎の幼稚園と2歳のたんぽぽの保育園も始まった。なんだか平穏な日常が戻ってきた、という感じ。あ~、家を壊される前に幼稚園が始まってよかった。普段どれだけ虫太郎たちのエネルギーを発散させてくれているのか!幼稚園の先生ってすごいなぁ。

去年、私のハワイ出張が決まったとき、たくさんの人から同じようなことを聞かれた。

「子どもさん、どうするの?」

「おいていきますよ、幼稚園もあるし。。。」

「誰がみるの?」

(誰って・・・彼らにはもう一人親がいますから。)

「え~?旦那さん?、すごいねぇ」

そうね、すごいよね。彼の出張中にどんなに仕事が忙しくても、すごいと言われたためしはないけどね、私。

虫太郎が生まれて6年ちょっと、子どもたちと10日も離れることはなかったし、たんぽぽとは一晩離れたこともなかった。なんせ出張に行く1ヶ月前まで、夜は2、3時間おきにおっぱいを飲んでいたのだから。

楽しくてはしゃいでのどが渇いたらおっぱい、虫太郎とケンカしておっぱい、ニーブイカーブイでおっぱい。夜中に熱が出ても、真っ暗な布団の中でおっぱいをあげれば、その口の熱さで「お、今夜がピークかな。39度超えてるぞ」とか「あ、やっと下がってきたな。37.8度ってとこかな」とすぐにわかった。

いつまで飲むんだろうなあ、と思ってはいたもののある日なんとなく、「ねぇ、そろそろおっぱい終わりにする?」と聞いてみた。

「うん、おわりにするぅ~」あら、あっさり。
2歳8ヶ月だった。

そんな二人をおいてのハワイ出張は、正直ドキドキだった。手伝いに来てくれた実家の親とそして夫に、幼稚園と保育園のスケジュール、持ち物の点検の仕方、家の中のもののさまざまな物の置き場所、それぞれの先生たちの特徴やコミュニケーションのとり方、お弁当の詰め方、10日の間に届くだろう支払い請求の処理の仕方、などなどあげればきりがないほど事細かに紙に書いたり、説明したりした。子どもたちには、少しずつ「お母さん、今度、お仕事で少しいなくなるからね」と言っていたけど、「うーん、いいよ~!お父さんとあそぶもん~」という答え。あ~、わかってないよなあ。

こんな出張に行くとき、世の中のお母さんたちはどうしてきたんだろう?

不安だらけで出発したけれど、セキュリティを通ったとたん、研修のことで頭がいっぱいになった。

だって、24時間私のもの!

洗濯物の量は格段に少ないし、ご飯は自分のことだけ考えればいいし、思考の途中で「ぎゃ~!」とケンカの声が聞こえてくることもないし、夜中に何度も子どもたちの布団をかけなおすこともないし。。。こんなに24時間ってたくさんあったんだ!6時間、一度も目を覚まさずに寝るってこんなに楽なんだ~!

楽しい~!

ハワイでは、たまたまカリフォルニアから会議に出席するために来ていた子連れの夫婦に会った。仕事の休みをとった夫が10ヶ月の子どもと全米レベルのNPOで働くお母さんの出張のお供をしていた。子育て事情の話にも花が咲いた。

「日本では子どもはどうするの?」
「学校に行く前はほとんどが保育園に行かせるかな」
「うちは、ベビーシッターなの」
「高くない?」
「高い高い。だから、夫と仕事の時間をずらしてなるべくシッターに預ける時間を少なくするようにするのよ。おばあちゃんたちが預かることは、日本ではないの?」
「あるよ。うちも近ければそうしたいけど。。。実家が近かったら迷わず3人目を考えるだろうなあ」

そんな会話から社会の別の一面が見えたり、思いがけないトピックを議論するのも面白かった。


帰国すると、「思い切ってお母さんがいなくなったおかげで、みんな、大人も子どももそれぞれにずいぶん成長したよ」と言ってくれた実家の親と夫に感謝だった。ふと見ると、カレンダーの帰国日に私の顔らしきものが書いてある。数字を読み始めた虫太郎に「この日に帰ってくるんだよ」と夫が説明したんだろう。その夜は、左手にたんぽぽの小さな手、右手にしっかりしてきた虫太郎の手を握って仰向けにガリバーみたいになって寝た。二人とも、ありがとうね。もう眠っているはずなのに、ぎゅっと握ったままの手がちょっと切なかった。


でもでも・・・

やっぱりまた行きたいな~ピース(Hilo)


同じカテゴリー(研修参加)の記事

この記事へのコメント
 虫太郎とたんぽぽちゃん、の眠っている姿が目に浮かんで涙が出そうですよ。
母にはなった事はないけれど、女性としてガリバーさん、ただ単に大きい人じゃない、素敵だな^^と感動した。とは言え、きっと家族みんないろんな努力をして一つの階段をのぼったんだろうな。
 うちの組織は女性ばかりですが、社会で働くお母さんが生き生きと活躍できるようにまたこれからも頑張りたいですね。そして、国境でも何でも飛び越えられるように楽しいこと考えましょ~。
良いお話をありがとう!
Posted by tamana at 2009年01月12日 10:09
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 32人
プロフィール
ONC
ONC
女性ばかりの事務局スタッフです。時々理事や、お世話になっている方々も登場します。笑うこと・食べること・いろんな所へ行くことが好きなメンバーです。